■ワイワイ談義その12  =母校の小学校での寺子屋活動=     木野和也さん(旧3年6組)

 節分に、福豆を満年齢より一個多く食べるという風習は同期生なら同じであろう。その節分が過ぎ、翌日の立春。そして「建国記念の日」、もう熱の冷めたバレンタインディ(私だけか?)。逃げていく2月の中旬は、田舎では何かと出役がある。琵琶湖の最大の内湖「西の湖」畔のヨシ刈りボランティ活動。また、杜づくり隊などの整備活動といったイベントが待っている。杜づくり隊については、たびたびこのコーナーで語っているので省略。
月一回は投稿しようと自分で決めているので標記の活動を紹介する。
<教育関係のこと>。滋賀県の全国学力テストの成績がかんばしくないので、何とか学力をアップしたいと県教委が「小学校放課後学習補充活動」を提言、希望の小学校においてこの3学期から、月・金の週2回、放課後30分間、計18回の実践についてである。私の母校において「地域の方々の支援で実施したい」とOB校長に話が持ちかけられた。地域貢献は望むところと3匹のOB校長が地域のボランティアの方々と取り組ことにした。名付けて「寺子屋活動」。コンセプトは、「学校の授業でもない」「塾の勉強でもない」第3の子どもの居場所づくりを目指して始めようとなった。
希望者は、3年〜6年まで,約100名の希望があり、1月9日から開始。
まずは、学年単位での編制。私は、4年生の担任。30年ぶりの「教壇」。学習の流れは、あいさつ、出席をとり、プリントを配布して、20分の活動。終わりの挨拶。
何を指導しているのかは、試行だが、ここ18回は、某子ども新聞のコラムを、筆写する活動をしている。毎週、月、金は、子どもと触れ合える楽しみができた。
しかし、驚くこともいっぱい。その一つに、鉛筆の持ち方がバラバラ。親指・人差し指・中指で、鉛筆を持って芯を見ると三角形になっている子は4割、鉛筆を持つ角度が45度程度の子は2割。姿勢正しく背筋を伸ばして書いているのは見あたらない。これが子どもの個性を尊重するのだろうかと・・・・愚痴を飲み込む。(気づいたのだが、一時はやった、漫画字の丸文字は、姿を消している)。学習方法は、手本のプリントを見てマス目の紙に写す。指導の成果か徐々に注意が効いてきている。「一字一字ていねいに」「速さじゃない」「集中」「姿勢と持ち方」。現在、担任しているクラスには3名のボランティア(地域の方)が副担任としておられ、交代して教壇に立って指導をして下さっている。素直な子ども達は、「**先生」「○○」先生」と呼ぶ。サポートしている私も楽しい。わずか30分だが、学校の子ども達から元気を戴いている。4月からも継続していく計画で「何を」したらいいのか考慮中。

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2月の風物詩 ヨシ刈り風景―3月には、ここに新芽がでて、彼岸頃にはヨシ焼きがある

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今年の安土は、雪が多い。正月には30cm、その後3〜4回積もっている。