■卒業50周年を迎えて「寄せ書き」を提案

卒業していよいよ50年を迎えることになる。今年(2014年)は,一年早めだが卒業50周年の同窓会が4月6日に彦根で開催される。その準備委員会で話題になっている件がある。50周年の記念誌を作ってはどうか,と云う件である。

  50周年記念誌の発行の話題の経緯

先ず,提案があったのは,50周年を記念して,記念誌を作ろうではないか,と云うものだった。その内容として,各自が「我が東高の想い出を綴る」とし,その内容は,高校時代の「セピア色の自分の想い出の写真と掲載文(エッセイ 500字程度)で,100ページ強の冊子を作り,同窓会前の半年で収集して編集,同窓会の席上で手渡してはどうか,と云う提案が始まりだった。

エッセイと範囲を決めずに,俳句でも絵画でも,写真でもOKにしてはどうか?文章を書くのが苦手な方もかなり多くいらっしゃるのではないか,また,同窓会のホームページがあるので,冊子にする作業はたいへんなので,それの利用も考えてはどうか,などの意見もあった。

私自身にも意見が求められたので,以下の内容を提案

  1. 先ず,経験上,何か書こうとすれば,500字に抑えるのは少なすぎ,原稿用紙2枚,800字程度までは必要
  2. 冊子にするのは経費が嵩むので,電子データで作成(CD−ROM,又はDVD)しては
  3. パソコンを使っていない人は,ハードの文章で提出(電子データへの変換は容易)
  4. ホームページに同窓会誌のコーナーを設ける

  賛成意見は少なかったが・・・

そして,夏の準備委員会では,トピックスにも掲載したように,同窓会の記念誌に対する意見としては次のようなものだった。

  1. 全員に強制することの無いように(同窓会出席と区別したい)
  2. なかなか文章を書くことには抵抗が多い。関心ある有志で作れば良いのでは。
  3. 過去を振り返ることに意義があるのか?
  4. 事例紹介:同窓会の後に感想,言い足りなかったことなどを自由記述してまとめて文集に
  5. ホームページがあるので,それに書きたい人は書いたらどうか

特に,女性の方からは,文章を作成することへの抵抗,想い出よりも将来のことを,など賛成しかねる意見が出ていた。記念誌の主旨なり,何かあっても良いのでは,と思いつつも,いざ自分が文章を書こうとすればなかなか億劫であると云うのが多数を占めた。それで再検討と云うことになった。

その後の夏の準備委員会でも議論があったが,なかなか決め手となる提案もなく,それ以上進んでいない状態である。

  こんな実績が

準備委員会の当日,参加された皆さんには紹介したのであるが,私自身の経験で,大学の同窓生で(43年振りに集まって)記念誌とまでは行かないが,お互いの近況報告をまとめて,電子データで全員(クラス40名弱)に配布したことがある。それは,2−3時間の同窓会で,各自数分の持ち時間で近況報告をお互いにしたが,言い尽くせないことが一杯残り,まとめていた委員の一人が,全員に話題は何でも良いので,文集にまとめるので後日提出するように,との提案だった。

それには伏線があり,私の通った大学は工学系の単科大学で,国語はどちらかと云えば苦手な者の集まりだったが,誰がどのように提案したか忘れたが,大学時代にクラスで文集を作った経験があった。当時はガリ版刷りで,少しきれいな字を書くこともあって編集委員も手伝い4号まで発行した経緯がある。卒業して社会人になってから数年後にも一度,お互いの近況を知らせる文章を集め,各自の報告書をハードコピーしてそのまま冊子にまとめて第5号とした経験があった。

だから,今回43年振りに折角集まったのだから,なかなか言い足りなかったこともあろうし,やむを得ず参加できなかった人も,各自の文章を見ながら良き想い出となるのでは,との提案に,殆ど全員(欠席者も含めて)が何かしらの報告をしてきた。その内容は,近況報告が大半だったが,これまでの経歴を振り返った自慢話から,家庭や子供のこと,今回の同窓会の集まりに対する感謝の文,また参加できなかった理由など様々なものだった。メールでのやりとりだったので,電子データを編集して,第6号の文集として全員に配布された。

それを改めて読んでみると,クラスの仲間の人となりがよく判り,卒業後の活躍振りや,或いは現在もまだ現役で活躍中の人など同窓会で集まった以上のものが凝縮されていた。40人弱のクラス仲間なので,誰一人知らないと云う人はおらず,学生時代の姿を思い浮かべながら楽しく読ませて貰った。電子データでの編集であり,費用はまとめた人の手間ぐらいで,出来上がったものの価値は十二分なもので,殆どの人が喜んでいた。

  そこで一つの提案

同窓会誌とすると上述したように,なかなか書きづらい,いまさら文章は苦手だ,と云う人が多い。そこで各自の「寄せ書き」程度でよいので,それをまとめてはと提案したい。このホームページを利用して,「寄せ書き」風のつぶやき程度のメッセージのコーナーを設け,クラス毎にまとめてもよい。

もちろん,いろいろ自慢話をしたい人は,長い文章を書いて貰ってもよいし,これまで作った詩や俳句,或いは絵画を公開すると云うのでも構わない。一行程度の簡単なメッセージだけでもよい。「寄せ書き」風のつぶやきなので,自分がメッセージとして伝えたいことなら,何でも良いとする。例えば,同窓会関連でなく,近況報告,卒業後の経歴,学生時代の想い出話,最近のつぶやきなど自由なエッセイ,詩・俳句・川柳・絵画・写真・書道など文芸作品(小説は長すぎる)など,公開できるものなら何でも良いものとする。とにかく,余り肩を張ったものでなく,日常している会話を寄せ集めたようなものでよいので,卒業50周年を機会にできるだけ多くの方の参加を基に作成してみようと考えている。

「寄せ書き」なので,先ずは近々届く,同窓会出欠の回答のハガキに,伝言メッセージ欄(自由記述していただく)を設けるので,そこに一言書いて頂ければ,それを拾い上げて各クラス毎にまとめる(名前付きで)のも一つのやり方である。そうであれば,同窓会の出欠に拘わらず,広く浅くであるが,いろいろな声を拾い上げることが可能である。公序良俗に反しないものであればすべて掲載したい。もちろん,掲載不可の方はその旨を記載していただければそれに従うものとする。

掲載受付期間は次回の準備委員会で審議し,認可されれば,その日以降から同窓会終わって2,3カ月までとしたい。その主旨は,

  1. 「同窓会に出席したが,時間が足りなく,もっといろいろな人と話したかったのに・・・」
  2. 「折角の機会だったが,なかなか言い足りなかったことが多くて・・・」
  3. 「前に出て話すのはいやだが,文章に書いて皆さんに読んで貰えたら・・・」
  4. 「あの人はどうしているか,知りたかったのに・・・」

など,同窓会が終わっても必ず心残り,余韻の部分があるはずである。そうした思いを同窓会の感想含めて書いて貰ってもよい。或いは同窓会への感謝の気持を綴って貰っても良い。出会う前にはなかなか書けなかったことも,終わって見ると何となくもの侘びしく,何か書いて伝えようと云う気になるものである。字数も電子データにするのであれば,800字と云わず,A4ビッシリ,2,3枚になるようなもの(4000字以上にもなるが)を書いて頂いても何ら差し支えない。読んで貰えるかどうかは内容次第であるが・・・。

また,こうした企画(寄せ書き)があるのなら,同窓会に出席する際に掲載したいもの(詩,俳句,絵画,写真などの作品類)を持参して提出しても良い,と思われる方は,持参頂いたら事務局がお預かりして電子データ化して掲載し,その後返却にも応じます。電子データ化が億劫な方は,少々長い文章でも,事務局で電子データ化はしますので,遠慮なさらないで,ハードコピーの原稿で提出して欲しい。

ホームページに「寄せ書き」風のコーナーを設ければ,一度表現したものを後々,もう少し内容を変更したい,或いは,もっと追加して記載したい,と思えば,事務局へ連絡頂ければ,追加・修正はいつでもできる。そうすれば,欠席されて十分伝えられなかったメッセージを後で,追加して充実させることもできる。或いは,他の人の内容を読んで,追加してみようと思われる人も出てくるかもしれない。席上では話はできなかったが,寄せ書きを読んで改めて,その人を懐かしく思い,メールするなど,新たな付き合いが始まるかもしれない。従来からある掲示板と並行して,皆さんの話題で盛り上げたいものである。

卒業50周年記念に当たっては,各自いろいろな思いがおありだと思うが,50年に一度の機会であり,他の卒業生ができなかったことを我が年代は一致団結してやってみたいと思っている次第である。こうした企画の成功,不成功を気にせず,皆さんの心に残るコーナーが充実して出来上がることを期待している。

以上は,準備委員会で決めたことではなく,私個人の提案である。

卒業50周年を皆さんで心より祝おう!!

 

[2014.01.20 Reported by 「金亀一三会」システム担当  Hitoshi Nishimura