■2017 夏の甲子園 第2回戦 対青森山田高等学校(青森) 2−6 敗退
最後まで諦めず,彦根東らしさをみせた素晴らしい試合でした。再び,感動をありがとうございました。
開門約1時間前,良い場所をと入門ゲートへ(岡田,片上,西谷君)。暫くすると長蛇の列
14番ゲートの3塁側内野アルプス席の入り口(入替なので,前試合の応援団の出口と我々の入り口が別。押し出す形で入場)
母校OBの細野議員の顔も見える(近くに一緒に開門を待つ)
前試合の東海大菅生が9回猛攻で待ち時間が長かったが入場する。センターボードに先発メンバーが出される。
両校のメンバー全員がホームベースを挟んで試合開始の挨拶
今回の応援は3塁側。大応援団には変わりないが,3試合目のため,既に入っておられた一般の方も混じる。満員のスタンド。
県の予選大会でも先発が2回経験ある原(功)投手が先発投手として投げる
変化球を駆使するサウスポーで,球速が測定不能な遅い球を投げる特長を持つ
監督によれば,予定通りの戦略とのこと。
(一般的には,初戦に好投した増居投手が間隔も空いているので登板するものと思われていた)後で判ったが,原投手は春の近畿大会で強豪大阪桐蔭を相手に,5回1失点に抑えた実績があり,それを自信に県大会でも活躍。
以下,各回の様子を写真と共に紹介する
●1回表 青森山田の攻撃
初回の立ち上がりが上手く抑えられるかが,ポイントと思われていた。
カギとなる1番バッターをレフトフライに取り,続く2番打者に四球を与え,バンドで2塁まで進められる。
落ち着いた投球で,ピッチャーゴロに仕留め,無難な立ち上がりだった。
●1回裏 彦根東の攻撃
1番 原 選手 セカンドゴロ
2番 朝日選手 サードゴロ
3番 高村選手 ピッチャゴロ
相手ピッチャーの伸びのあるストレートに三者凡退に抑えられる
●2回表 青森山田の攻撃
青森から20時間掛けて(前日午後3時に青森を出発したとのこと)駆けつけた青森山田の応援団
4番バッターをサードフライに抑え,続くバッターもファーストゴロ。1回に続き,四球を与えるも
次の打者がセフティ気味のバンドを試みるもキャッチャーゴロで切り抜ける。
緩いクセ球に打つタイミングが合っていない。上出来の立ち上がり。
●2回裏 彦根東の攻撃
細野議員も立ち上がって応援。通路を挟んだ隣(私の席からは一般客の親子連れ4人が居て,通路だったので,直ぐ横)
4番 岩本選手 初球を積極的に打つもサードゴロ
5番 辻山選手 初めて良い当たりが外野へ飛ぶもレフトフライ
6番 吉本選手 四球 初めての出塁
7番 條野選手 見逃し三振
相手ピッチャーの速球(130km後半)に押され気味
●3回表 青森山田の攻撃
1アウト後,1番バッターに1塁頭上を抜けるライト横に2塁打を打たれる(緩い球に合わせてきている)
続く打者はレフトフライで2アウトを取ったが,3番バッターにセンター前にタームリーヒットを打たれ,1点を献上。0−1
●3回裏 彦根東の攻撃
8番 原 投手 ファーストゴロ
9番 太田選手 セフティバンドを試みるもピッチャーゴロ
1番 原 選手 サードキャンバスを襲う内野安打
三塁手の送球が逸れる間に2塁へ進塁を試みるも良い送球でタッチアウト
●4回表 青森山田の攻撃
5番バッターにセンター前のヒットを打たれ,続く打者は強攻されるがサードのファールフライに打ち取る。
しかし,7番バッターに91Kmの遅いカーブをレフト頭上を超えるホームランを打たれる。0−3。
スコアボードに2点が入る。ヒットは4本目だが3本のままのスコアボード。
撮影を3塁内野席側のブラスバンドの応援付近へ移動。相手も猛攻に静まりかえる大応援団。
8番バッターはショートゴロに取り,2アウト。ここで抑えれば,まだまだ挽回できる点差だったが,
続くバッターへ死球を与えた。最初から継投策だったので,ピッチャーの交代時期が近づいていたが,
左バッターが続くので,続投。怖い1番には四球。マウンドに集まり一呼吸おくが,続く2番の左バッターにもレフト前に打たれ,0−4。ここでエースナンバー1を付けた松井投手にピッチャー交代。
しかし,青森山田の勢いは止まらず,続く3番にショートの左を抜けるセンター前に運ばれ0−5。
動揺があったのか,続く4番に死球を与えてしまう。満塁のピンチを5番は何とかピッチャーゴロに抑える。
●4回裏 彦根東の攻撃
猛攻に静まりかえった応援席も,反撃を後押しするように鳴り響く吹奏楽団
応援団長も必死の応援
赤いタオルを巻き付け懸命の演奏
(打者10人の猛攻で大量リードをゆるしたが,反撃を期待)
2番 朝日選手 見逃し三振
3番 高村選手 空振り三振
4番 岩本選手 4球目を強振するも左足レガースの上に打球が当たり暫く立てず
痛みをこらえ必死の形相で四球を選ぶ
応援団は懸命の応援(河瀬高校からの応援もあり)
5番 辻山選手 ピッチャーの高いバウンドをベースカバーが遅れヒット。ランナー1,2塁。
青森山田,一回戦でホームランを放ったバッターを迎え,マウンドに集まり一呼吸を入れる
6番 吉本選手 初めての得点のチャンスだったが,三振に終わる
●5回表 青森山田の攻撃
今度は撮影場所を,一番外野席に近い付近から応援席を望む
再び,7番バッターに左中間にホームランを打たれる。0−6
●5回裏 彦根東の攻撃
7番 條野選手 空振り三振
8番 松井投手 ファーストゴロ
9番 太田選手 外角ストレートを見逃し三振
●6回表 青森山田の攻撃
ここで,ピッチャーを初戦好投の増居投手に交代
再び座席に戻り,外野席近くで応援する二人(細江,太田両君)をカメラで捉える
2つの内野ゴロの後,3番バッターに3塁線を破るレフトへ2塁打を打たれる。
ワイルドピッチで3塁まで進められるも,後続をセカンドゴロに仕留める。
初戦の疲れを見せないナイスピッチング。
●6回裏 彦根東の攻撃
1番 原 選手 積極的に打つもセカンドゴロ
2番 朝日選手 ショートの深いところに打球が飛び内野安打3番 高村選手 ピッチャーゴロ,1−6−3と渡ってダブルプレイ
なかなか反撃の糸口が掴めず
●7回表 青森山田の攻撃
初めての三者凡退に抑え,反撃を待つ。初戦の好投が蘇る。
●7回裏 彦根東の攻撃
4番 岩本選手 セカンドゴロ
5番 辻山選手 見逃し三振
6番 吉本選手 サードへの弱い当たりの内野安打
7番 條野選手 初球をライト前ヒットでランナー1,3塁
ここでやっと初めて外野へヒットが出る(これまでのヒット4本はすべて内野安打)
盛り上がる応援席と青森山田の守備タイムでマウンドに集まる(初めての得点チャンス)
チャンスにタオルを掲げての応援
8番 増居投手 四球を選ぶ チャンスが拡がり2アウト満塁
9番 ピンチヒッター中井選手 高いバウンドでピッチャーが捕球,1塁ベースへ必死にヘッドスライディングするも
アウトでチェンジ,ホームベースが遠い
●8回表 青森山田の攻撃
この回も三者凡退に抑え,反撃のムードが高まる
●8回裏 彦根東の攻撃
1番 原 選手 セカンドゴロ
2番 朝日選手 サード左を抜けるレフト前のヒット
3番 高村選手 良い当たりのライト前へのヒットでランナー3塁へ。1アウト,1,3塁の得点チャンス。
4番 岩本選手 サードゴロ正面でダブルプレイと思われたが1塁への送球が逸れセーフ。
この間に3塁ランナーが生還。ようやく1点を返す。 1−65番 辻山選手 初球を左中間レフト前へヒット。2アウト,1,2塁。逆らわないバッティングが冴える
6番 吉本選手 期待されたがファーストゴロに終わる
8回を終えスコアボードにはヒット数が同じ8本。
●9回表 青森山田の攻撃
最終回の青森山田の応援団
外野スタンドも満員。47000人の入場者とのこと。
簡単に2アウトを取るも,4番バッターにレフト前ヒットを打たれ,さらに盗塁される。
続く5番バッターにレフト前のヒットを打たれ,2塁ランナーが3塁を廻りホームへ。
レフトから好返球が返ってきて,ホームベース上でタッチアウト。
ピンチを凌ぎ,応援は一段と盛り上がる
●9回裏 彦根東の攻撃
7番 條野選手 サードゴロ
8番 増居投手 セカンドゴロ万事休す,と思いきや,ここから彦根東「赤鬼魂」の底力を見せる
9番 ピンチヒッター仲川選手 振り切った打球は高々と上がり,浜風にも乗り,レフトスタンドに入る
ホームラン。応援はこの日最高潮に盛り上がる。 2−6
1番 原 選手 応援団の後押しにレフトへ良い当たり。レフト追うもその頭上を超え,転倒する間に3塁へ。
3塁打となる。反撃は続く。
三塁打の瞬間。つい目の前のできごとだったので,レフトの選手には申し訳ないが,転倒しボールが転がっている瞬間を捉える。
ヒットの数は10本ずつとなる。気を引き締めにマウンドに集まる青森山田
2番 朝日選手 鋭い打球がサードへ飛ぶが,サードライナーでゲームセット。
健闘を讃え合う両校の選手。ノーエラーの引き締まった好ゲームだった。
青森山田の勝利を讃え,校歌が流れる
応援席へ挨拶。健闘した選手に惜しみない拍手と声援を送る。
最後まで諦めず「赤鬼魂」を遺憾なく発揮し,応援席に感動を与えてくれた!!
選手諸君の活躍を大いに誉め讃えたい!!お疲れ様でした。
ネット上での実況中継に近い内容になってしまったが,残念ながら甲子園へ出向くことができなかった仲間に送る
【たられば,の感想】
ピッチャーの原投手の起用は,甲子園へ来る前から,県大会の経験から決められていたようだが,
4回の交代時期が悔やまれる。右の松井投手を準備させておられたので,左バッターまで引きずったが,
思い切って左の増居投手を当てる策はなかったのか?後の展開で見事な抑えをしたことから,大量点を
避け,早い回から反撃に繋がったのではなかったか?
もちろん,敗因の一つは相手ピッチャーの速球に押され,7回まで外野へのヒットが出なかったことも
大きいが,大量点を奪われる前に守りのリズムを作っておけば,チャンスが生まれ8,9回に見せた
反撃がもっと早く出て,逆転のチャンスもあったのでは?第一試合に好投した増居投手を間隔も空いていたので,初回から行く策があっても良かったのでは?
終わってからは何とでも言える,たらればの感想である。
【今後への期待】
エース増居投手は2年生,他にもレギュラーだった2年生もおり,今秋の近畿大会などで新チームで奮闘。
来年の春・夏の甲子園目指して頑張って欲しい。そして,再び甲子園で応援できることを願っている。
写真及び記録:(PENTAX K10D レンズ SMC DA 18-270mm にて撮影,西村)