■第33回関西金亀会歴史街道歩こう会(2019.05.30)
−−− 旧東海道草津宿を歩く −−−
草津川跡地公園〜草津宿本陣〜立木神社〜大田酒造道灌蔵(昼食)〜草津宿街道交流館〜常善寺〜草津川跡地公園
約250名が参加,晴天でそれほど暑くもなく快適な,約6000歩の散策でした。
1.集合 草津川跡地公園 10:00
金亀一三会 全員集合写真撮影(23名が参加)
前列左より 東16の委員,小倉幸夫,野村和雄,岡田登史彦,石ヶ崎寛,松居伝左ェ門,石居(山崎)あい子,村口加代子,東16の委員
後列左より 西村仁司,宇治原志郎,宇野(宇野)蓉子,三田村(近藤)八重子,小林(堀本)啓子,片上純一,鈴森(杉田)素子,宮川(中村)富子,草野(金本)亜弥子,山下(湯川)小花,小西(野田)佳子,辻(辻)康子,山根(川島)範子,岡田由利子,太田益富,山本修一 (敬称略)
リーダが今回の催しの説明 聞いている人もバラバラ
グッドウィルナー草津(びわ湖草津観光使節) 平成31年度のPR大使も応援に
2.出発 草津川跡地公園沿いから草津宿に向けて
D2班(金亀一三会 23名)の担当ガイドさん
ガイドさんを先頭に,草津川跡地公園を南下(南東へ)
進行方向左手には公園が拡がる
遊具施設も
3.旧東海道草津宿を歩く
草津川跡地公園の南端が旧東海道に当たる。そこから旧東海道を行く
殆どの家が改築されているが,珍しく古いままの家を見つける。折りたたみの床机がある。
この家の軒下にツバメが巣を作り,雛が7羽育っていた。眺めていると家の主が出てこられ,竹の棒を雛の前に差し出されると,親鳥がエサを持って帰ってきたと勘違いして,黄色い嘴を開ける様子が懐かしい光景だった。最近はツバメの巣も殆ど見掛けない。
追分けと言われる東海道と中仙道の分岐点。右東海道いせみち(伊勢道),左中仙道美のじ(美濃路) の文字が刻まれている。
真教寺 鳴ることの無い釣り鐘が,コンクリート製になっている(戦時中の鉄製品の供出) 檀家が少なく再生ができない
4.草津宿本陣を見学
長く続く廊下(両側に部屋が)
襖の引き手も立派な物が
一番奥に殿様の部屋が。立派な御簾まで付けられている。 右は住居玄関広間。奥に仏壇が見られる。
明治天皇が泊まられた石碑
5.立木神社境内散策 御祭神 武甕槌命(たけみかづちのみこと)
「狛犬」ならぬ「狛鹿」 珍しい
立木神社の創建は古く,縁起によると今から約千二百数十年前の称徳天皇(しょうとくてんのう)(第48代)神護景雲元年(じんごけいうんがんねん)(767年)のこと,御祭神である武甕槌命(たけみかづちのみこと)が常陸国(ひたちのくに)(茨城県)の鹿島神宮を白鹿に乗り旅に出られ(古来始めて旅立つ事を鹿島立ちと云うのはこの縁による),諸国を経てこの地に到着されました。そして,手に持たれた柿の鞭を社殿近くに刺されこう言われたそうです。「この木が生え付くならば吾永く大和国(やまとのくに)(奈良県)三笠の山(今の春日大社)に鎮まらん」すると,その後不思議にも柿の木は生え付き枝葉が茂り出しました。里人は御神徳を畏み,この木を崇め神殿を建て社名を立木神社と称したのが始まりと伝えられています。 (立木神社ホームページより借用)
立派な松が鉄柱で支えられている
滋賀県下で最も古い石道標(1680年)。
6.太田酒造道灌蔵にて昼食休憩
案内を待つ
太田酒造の会長のご挨拶
7.草津宿街道交流館,常善寺見学
草津宿街道交流館は撮影禁止のため,写真は撮れず。草津宿の街並みのミニチュアが展示されており,それを見て初めて,草津宿の全貌が捉えられることができた。
間口の広さで税金を掛けた「間口税」が三代将軍家光によって導入されたと云われ,東海道に沿って間口の狭い,奥に長い屋敷が連なっている様子がよく判る。
天平7年(735年)良弁僧都によって開かれた。草津最古の名刹。
嘗ては堂塔伽藍も整っていたが,兵火や水害によって荒廃した。草津は交通の要所として室町時代は「草津御所」と呼ばれ,足利将軍家が宿所として利用。また,関ヶ原の合戦直後に,勝利した徳川家康が本陣として利用している。
重要文化財 阿弥陀三尊像(阿弥陀如来座像,左:勢至菩薩,右:観音菩薩) 後に板絵 二十五菩薩来迎図がある。
8.草津川跡地公園内の喫茶店で懇談
今回の参加者 総計 250人 (赤字が担当回) 事務局より
回 人数 回 人数 彦1
1 東9 13 彦2 2 東10 21 彦3 11 東11 2 東2 10 東12 13 東3 15 東13 24 東4 16 東14 15 東5 10 東15 9 東6 33 東16 30 東8 17 東18 8
個人的な感想
【良かったところ】
- 係員全員が赤鬼魂のティーシャツ(甲子園観戦時のもの)を着て,各班を統率,交通安全,人員把握など行き届いていた。
- 250人と云う大集団を8班に分け,見学コースが重ならないように時間調整・配分も十分なされ,スムーズな運営ができていた。
- 恒例ではあるが,各班にボランティアガイドを配置,見学場所での丁寧な解説が受けられた。
- 各自の名札に会の名称,ヒコニャンの絵柄入りと工夫がなされて,準備万端されていた。
【改善された方が良いところ】
- 全員集合時と同時に集合写真撮影があり,各班がバラバラになり,役員リーダの挨拶を聞いていない班もあり,関西金亀会全員が揃った場面が一度も無かった。(挨拶の段取りが各班役員に徹底されていないように見えた)
- これまでは参加者全員の名簿が配布されていたが,今回は全く無く,8班に分かれていたが,どの学年がどの班なのか判らず(プラカードには明示されていたが),せめて各班の構成人員があった方が良かった。(名簿を各自に配布することは無くても良い)
【その他】
- 昼食の内容は比較的良かった。(前回と比べ)
- 草津宿はどこの宿場も似たようだが,昔の面影が殆ど無くなってしまっている。ただ,観光用の草津宿本陣や草津宿街道交流館などに力を入れておられる印象はあった。
- 歩く距離は少なく(約6000歩),丁度良い人もおれば,健脚の人には少し物足りなかったかも知れない。
写真撮影 (2019.05.30 西村 PENTAX K10D レンズ SMC DA 18-270mm)