■季節,話題の写真 96
◆直指庵(2014年) 大覚寺,大沢池の裏庭から歩いて10分余りの山裾にある
臨済禅を学んだ独照性円が南禅寺栖雲庵から正保3年(1646)に北嵯峨細谷に
草庵を結んだのが始まり。独照は,枯松の枝が地に落ちるのを見て大悟し,直指人心の
旨を守って庵を「直指庵」と号した。そのご廃れたが,幕末の頃,近衛家老女津崎村岡局が
この直指庵に入り,再興,浄土宗の寺とし,土地の子女の訓育につくし現在に至る。
(直指庵のパンフレットより)尼寺との認識は間違い
私自身,昔,40年程前に一度訪れたことがあり,ひっそりとした尼寺と思いこんでいた。
ホームページにも訂正文が載せられているが,瀬戸内寂聴などの尼寺として知られ,
女性の駆け込み寺,「想い出草」ノートに悩みを書く女性が絶えず,てっきり尼寺と
これまで認識していたが,間違いだったことを知らされた。
瀬戸内寂聴が尼僧になり,法話をしていたことも有名だったので,尼寺と紹介されることも
あるとのこと。瀬戸内寂聴はここで法話をしていただけで,住職ではなく,嵯峨野に別途
「寂庵」を開いている。ここの住職はずっと男性で,村岡局も尼僧ではなく,尼寺として
再興したのではないと断りがある。「想い出草」ノートは続けられており,3000冊を超えると云われている。
新しく門構えが出来ていた
庭の紅葉が映えていた。人混みは殆ど無い。数人に出会っただけ
本堂(庵)は以前のままの姿
本堂(庵)から中庭を臨む。紅葉の最盛期でシャッターチャンス。
手前の机の上に「想い出草」ノートが置かれていた
(2014.11.21 西村 PENTAX K10D にて撮影)