■季節,話題の写真 140
◆京都植物園の桜(2016年) 1回目(3月23日)
約130品種,450本の桜の木があり,3月中旬から4月下旬まで桜が観賞できるそうである。早咲きの桜が見頃を向かえていたが,全体にはソメイヨシノなどが咲く1週間後あたりが見頃。
各々桜の名称があるので,丁寧に拾ってみた。
○啓翁桜(ケイオウザクラ) 福岡県久留米市でシナミザクラ台木のコヒガンを接ぎ木したもの
○ソメイヨシノとシナオウトウ の交配種
○オカメザクラ カンヒザクラとマメザクラの交配種
○エドヒガン このエドヒガンとオオシマザクラとの間に生じた雑種起源の園芸種がソメイヨシノ
○ホソイザクラ シロバナカラミザクラとソメイヨシノの交配種
○陽光(ヨウコウ) アマギヨシノとカンヒザクラの交配品種。花は淡紅紫色の5弁中輪で,花びらに多少うねるようなしわがある。
○大寒桜(オオカンザクラ) 樹形は傘状,4月上旬開花。花は紅色一重咲き。埼玉県川口市安行で発見。カンザクラの一種でより花が大きい。
ヒヨドリ
○寒緋桜(カンヒザクラ)
下向きに咲く
下から見上げてシャッターを切る
○杏(アンズ) 中国原産の落葉小高木。花は3〜4月。花色は淡紅色だが,品種により変異がある。
日本では江戸時代から栽培されているが,ウメほど拡がっていない。
種子は「杏仁(きょうにん)」と呼ばれ生薬として利用される。
アンズの花はウメと違ってガク片が反り返る。
○子福桜(コブクザクラ) 八重咲きで秋から冬に咲く。一花に1〜3個着果するので,この名がつく。
○修善寺寒桜(シュゼンジカンザクラ) ヒカンザクラとオオシマザクラの雑種と推定。幹は直立して,広卵状の樹形になる。
○ソメイヨシノ このときはつぼみ。2回目は満開に。
まだ蕾だった。
○カラミザクラ
○山桜(ヤマザクラ)
○枝垂れ桜(シダレザクラ) 落葉の高木で,小枝は枝垂れる。葉は開花後に展開し,若芽は帯緑茶色。3月下旬〜4月上旬に白色一重の花を開く。
○ベニバスモモ(別名 アカバザクラ) 新葉から紫紅色を帯びる。花は4〜5月,淡紅色。
(2016.03.23 西村 PENTAX K10D レンズ SMC DA 18-270mm にて撮影)
◆京都植物園の桜(2016年) 2回目(4月6日)
桜が満開になったとの情報を基に,2回目の訪問。ソメイヨシノが園内一円に満開となり,その下で賑わう人並みがあった。但し,他の品種の桜は多くが散り,一部枝垂れ桜などが残っていたので,それらを紹介する。
○八重紅枝垂(ヤエベニシダレ) エドヒガンの栽培品種
○枝垂桜(シダレザクラ) 落葉の高木で,小枝は枝垂れる。葉は開花後に展開し,若芽は帯緑茶色。白色一重の花を開く。
○海猫(ウミネコ) 花は一重咲きで純白。枝が上に向かって伸び,横には拡がらない。ヨーロッパで普及している品種。
○八重紅彼岸(ヤエベニヒガン) 淡紅色で八重の花を咲かせる。エドヒガンとマメザクラの雑種で,八重咲きの中では小型の花。
○横浜緋桜(ヨコハマヒザクラ) 横浜市の白井勲によって,兼六園熊谷とカンヒザクラを交配して作られた品種。寒桜などよりも花色が濃く大きい。花弁は丸く平開する。
○源平枝垂れ桃(ゲンペイタレモモ) 枝垂れモモ。紅白咲き分け。八重咲き品種。
○ソメイヨシノ 園内の到る所にソメイヨシノが満開状態。
お花見日和とあって,ソメイヨシノの桜の下には多くの人で賑わう
チューリップもこれだけたくさんが咲き乱れると見事です
(2016.04.06 西村 PENTAX K10D レンズ SMC DA 18-270mm にて撮影)