■季節,話題の写真 174
◆京都市外の早桜を追う(2017年)
ソメイヨシノは未だ蕾ですが,京都で早桜が咲いている情報を基に,晴れた午後から巡ってきました。
●長徳寺(出町柳)
京阪電車出町柳駅を出たところにあるお寺。中には入れないが,門前にオカメ桜が3本とカンヒザクラ(寒緋桜)が1本植えられており,観光客が絶えず,カメラのシャッターを切っている。今年は1週間程度開花が遅れているが,それでも満開に近い状態。
高野川から長徳寺を望む。左側が京阪出町柳駅。
向かい側のバス停から。観光客が集まっている。
これは,カンヒザクラ(寒緋桜)。真紅の色が鮮やか。
手前の真紅の桜がカンヒザクラで奥にピンク色が見えるのが,オカメ桜(これも一般の桜よりは赤い)。
オカメ桜はイギリスの桜研究家のイングラムがカンヒザクラとマメザクラを交配させたもの。1947年に作られた若い品種。日本の美女(おかめ)になぞらえて命名されたもの。
このように観光客がカメラのシャッターを切っている。観光客が映らないように撮るのに一苦労。
●百万遍知恩寺
浄土宗七大本山の一つ,法然上人が都の人々にお念仏の教えを説かれた「賀茂のかわら屋」が前身。場所は,京都大学の北側にあたり(百万遍交差点の北),出町柳駅から徒歩10分程度のところ。
入り口近くに,オカメ桜が1本咲いていた。
釣り鐘堂の側に1本だけ桜が咲いていた。
これはフジ桜。(図鑑でフジ桜を調べると,白い花が出てきますが,皆さんこれはフジ桜だと言われています)
入り口付近に,ボケの花が咲いていました
●鴨川(今出川)
鴨川の桜はソメイヨシノが殆どだが,今出川の橋の袂にシダレザクラ(未だ咲いていない)と共に,2本だけが植えられている。このオカメ桜が満開状態。
今出川の橋の上から鴨川の堤を望む。2本だけが満開。
近くにいた学生らしき人から「これは桜ですか?梅ですか?」と尋ねられる。確かに,この時期桜が咲くのは少し早いし,梅は見頃なので,梅と間違えるのもムリは無いが,花びらがどうも梅ではないと感じての質問のようだった。
「オカメ桜と言って,早咲きの桜ですよ」回答する。
鴨川に掛かる賀茂大橋,さらに遠く比叡山を望む
●阿弥陀寺
織田信長の本廟所。本能寺で討たれると,本寺の開基 玉誉清玉上人が自ら現地に赴いて信長の遺灰を持ち帰って,墓を築いたとされる。今出川の北,出町柳駅から徒歩約20分。枝垂れ桜で有名な本満寺の北200mほど。
ここの桜は彼岸桜。
(2017.03.22 西村 PENTAX K10D レンズ SMC DA 18-270mm にて撮影)