■季節,話題の写真 180
◆山科疏水・蹴上インクラインの桜(2017年)
JR山科駅から毘沙門堂へ行く途中に琵琶湖疏水(山科疏水)が流れている。その疏水に沿って散策路が設けられており,桜並木がある。山科疏水に沿って,第二トンネルがある御陵まで歩いてみた。
安来橋(JR山科駅から毘沙門堂へ行く途中の橋)から琵琶湖側へ,菜種の黄色と桜のコントラストが見事で,数百メートル続いており,観光客のお花見スポットになっている。
疏水の両側は遊歩道・ジョギングコースになっており,人通りは少なくひっそりしている。地元の人が散歩されているのに出会う程度。
ジョギングコースの終点。このコンクリート橋は第10号橋で「黒岩橋」。日本の最初のコンクリート橋は日ノ岡にある第三トンネル東の第11号橋で,これは「国指定史跡」。「琵琶湖疏水の100年」の資料によると,第11号橋は,国産セメントの試験用で実用性に乏しく,この第10号「黒岩橋」こそが,日本最初の本格的な鉄筋コンクリート橋なのである,と記載されているそうである。
第二トンネル東口と扁額 井上馨
「仁以山悦 智為水歓」(じんはやまをもってよろこび ちはみずのためによろこぶ)
その他の扁額一覧
扁額の文字 揮毫 所在地 気象萬千(きしょうばんせん) 伊藤博文
第一トンネル東口 郭其有容(かくとしてそれいるることあり) 山県有朋 第一トンネル西口 随山到水源(やまにしたがいてすいげんにいたる) 西郷従道 第二トンネル西口 過雨看松色(かうしょうしょくをみる) 松方正義 第三トンネル東口 美哉山河(うるわしきかなさんが) 三条實美 第三トンネル西口
ここから蹴上までも散策路は続いているが,地下鉄御陵駅へ出て,蹴上まで地下鉄に乗る。
琵琶湖疏水の出口
蹴上インクラインの桜は丁度満開で,人の波で大混雑状態
ここの線路上はどこかと違って(JR嵯峨野線に入って問題視された人が居たが・・・),入っても大丈夫。何年振りで訪れたが,中国・韓国人などの観光客が半分以上を占めている。
桜のトンネルになっており,着物姿の人も多い。
左は車道,右上がインクライン。
(2017.04.10 西村 PENTAX K10D レンズ SMC DA 18-270mm にて撮影)