■季節,話題の写真 240
◆薬師寺(2019年)
近鉄西の京駅から直ぐのところに薬師寺はある。唐招提寺が厳かだったのに比較し,新しく再建されたものが目立つ。
パンフレットに拠れば,薬師寺は天武天皇により発願(680),持統天皇によって本尊開眼(697),更に文武天皇の御代に至り,飛鳥の地において堂宇の完成を見,その後,平常遷都(710)に伴い現在地に移されたものである。
当時は南都七大寺の一つとして,その大伽藍はわが国随一の荘美を誇り,中でも金堂や塔のたたずまいの美しさは,“龍宮造り”と呼ばれて,人々の目を奪った。しかし,幾多の災害を受け,特に享禄元年(1528)の兵火では,東塔(国宝・白鳳時代)を除く諸堂が灰燼に帰した。
昭和42年,高田好胤管主により薬師寺白鳳伽藍の復興が発願され,失われた堂塔の復興を薬師寺の大悲願とし,お写経勧進によって,金堂・西塔・中門・回廊,更には平成15年に大講堂が復興され,白鳳伽藍の輪奐美とし甦り今日に到っている。
大講堂(平成15年再建)
西塔(昭和56年再建)
東塔 (国宝 白鳳時代) 現在は補修中で白いテントで覆われている (左の東塔は解説書より借用)
金堂(昭和51年再建)
薬師三尊像 (国宝 白鳳時代) 左より月光菩薩像,薬師如来像,日光菩薩像
多くの修学旅行生が見学に来ていた
聖観世音菩薩像 (国宝 白鳳時代)
玄奘三蔵院伽藍(平成3年落慶)
(2019.04.09 西村 PENTAX K10D レンズ SMC DA 18-270mm にて撮影)