■趣味について(その1 菊作り)
あなたの趣味は何ですか? と尋ねられて何と答えますか?
我々の年代になると,老後何か趣味をお持ちですか?とも聞かれることがある。皆さん,如何ですか?
私は,若いときから,趣味とは,金,時間,人を気にせず自らが打ち込める(楽しめる)もの,と定義付けてきた。そのいくつかを,何回かに分けて紹介してみることにします。
◆菊作り
今年も,一週間前にようやく玄関に並べ終えた。しかし,まだ,手入れしなければならないことが,いっぱい残っていて,ようやく一応皆さんに見てもらえる状態になった。今年で,本格的に菊作りを始めてからは,12,3年になる。私が住んでいる枚方市は菊で有名であるが,菊花展を見に行かずとも,10月の終わりから約1カ月間は毎日自宅で見られる。手入れがなかなか行き届かないので,毎年満開時期は遅れ,11月10日過ぎである。最近は,近所でも知れ渡り,丁度七五三にはもってこいで,近所の小さい子が菊をバックに七五三の写真を撮っておられる。
今でこそ,私が作っていることは判ってしまったが,始めの頃は,「お宅はおじいさんは居られなかったはずですね?」と,菊作りは年寄りがするのが世間一般で,怪訝そうに尋ねられることがあった。毎日の勤めがあって,土日だけでは十分な手入れができる筈がないので,菊花展に出すような立派な花はできないが,50−60鉢が玄関に並ぶとそれだけで壮観である。だんだん,皆さんの目も肥えてきて,「今年の出来映えは云々・・」などと最近ではいろいろ批評をしてもらっている。
私が,菊作りが趣味になってしまったのも原因がある。元はと云えば,父親が実家で,私の小学生の頃からずっと作っていた。学生の頃は,いやいやながら水やりの手伝いなどをさせられた。また,台風などが来ると家の中へ取り込み,過ぎ去ると,家の中に何日も置いてはダメだとすぐさま,元の位置へ並べるのを手伝わされた。背が高くなると結構重さもあり大変だった記憶がある。門前の小僧と同じで,そんなことが,いつしか一度自分でも作って見ようか,と最初は,10鉢程度,父親の小鉢の菊をもらって来たのが始まりである。
ご存じ無い方も多いので,菊作りの内容を簡単に紹介すると,
(菊は一年で終わりで,毎年,挿し芽から始め,開花期が終わると,根本からきってしまい,芽が出てくるのを待つことになる。)
4月末〜5月始め 昨年の根から芽が出ているのを数pで切って挿し芽をする。
2〜3週間経過 挿し芽に根が着くので,これを小鉢に移し替える。
根が着いたことを確認後,芯をつまむ。(これで,3本に別れさせる)
さらに3〜5週間 小鉢全体に根が廻る頃を見計らって,中鉢に移す。
7月頃 大きな鉢(これが最終的な鉢)に移し替える。
(小鉢からだんだん大きくするのは,根がしっかり廻るようになって,次の鉢に移す。これによって,根が十分に張り巡らされて,大きな花をつけるためである。)
肥料,水は多すぎても,少なすぎてもダメで,その加減が難しい。水やりだけで3年とも云います。
8月〜9月 やがて蕾がつくようになります。一番中心のものを残し,周りの蕾は除去します。
但し,4番目位のものは,予備として(虫に食われたりしたときの)残します。
10月 蕾がだんだん膨らみます。大きくなり,咲き出しますと雨で萎れます。
屋根のあるところで大きくします。
11月3日 花の見頃です。(前後2週間は楽しめます)。
私の所は多少遅めで10日前後ですが,今年はやや早めです。
以下,今年の出来映えです。ご覧下さい。また,近くの方は実物を見に来ていただいても結構です。
以下,画像が重たいので縮小しました。画像をクリックしていただけば,大きな画像になります。
香りがお届けできないのが残念です。
一部写真を入れ替えました。(2001.11.10)
[2001.11.4 Reported by 「金亀一三会」システム担当 Hitoshi Nishimura]