■ホームページ開設10周年を迎えて

同窓会のホームページ「金亀一三会」(こんきひとみかい)を立ち上げて,10周年を迎えることになった。ホームページが10年も続いたと感激に浸っている人は私一人かもしれないが,皆さんのご協力があってここまで続けられたと感謝している。

1995年に最初の同窓会があり,以降5年毎に同窓会が続けられているが,第2回目の2000年の同窓会に参加して,その後の役員会で発案し,未熟ながらも少しはホームページに興味があり,勤務先でも作っていたこともあって,同窓会のホームページを作る運びになった。当初,私たちの年代はパソコンのメールも,会社勤めの方は仕事上,否応なしに使わされていた時代であり,また家庭に居られた主婦の方でも,メールなどのやりとりが始まりつつあるタイミングでもあった。

果たして,こうしたホームページを作ってみても,単なる自己満足の産物であるかも知れないとの不安を抱きつつも,同窓会であれだけ熱気ある参加者が集う学年であれば,賛同して参加しようと思う方も出てくるかも知れない。5年に一度の同窓会が待ちきれず,やはり普段の生活の中でも,同窓の仲間がどうしているか知りたい,或いは意見交換もしてみたいと思う人も少なからずあるのではないか,など思いつつ,誰でも,いつでも,何らかの書き込みができるようにと,悪戦苦闘しながら掲示板を作って開始した。(詳細は,ホームページ開設に当たって

以来,皆さんが掲示板を使っていろいろな書き込みをしてくれたり,或いは仲間との触れ合いの状況を報告してくれたり(旅行やゴルフなど)して,いつしか10年の歳月が流れた。その間,掲示板には幾度となく,嫌がらせの書き込みがあったりしたが,何とか10年,少なくとも毎日数人以上の方がホームページをアクセスしてくれていて,全くアクセスのない日は,未だ一日も無い状態でが続いており,アクセスも50000件を超えている(一度,ホームページを移管したので,最初からの合計カウントで)。これも,ひとえに皆さんの協力があってのことである。

この10年,インターネットの世界も大きく変わってきている。開設当初は,こうしたホームページも簡単には作ることができなかったが,簡単な感想や日記を書き込むことができるブログに始まり,双方向で時系列に意見交換など140字以内の制限内でツブヤクことができるツイッターがあり,これらの利用者がどんどん増えている。我々の世代にはそれほど利用者が居ないのが実情ではあるが。この歳になるとツブヤク相手が不特定多数にそれほどいないし,ごく親しい相手とは,携帯電話やメールで済ませることで十分である。最近では,インターネットを席捲しつつあるフェイスブックがある。世界に5億人のユーザが居るというとてつもないもので,ハーバード大学の学生が大学内での情報交換として始めたもので,これまでのものと違って実名でのやりとりでオープンなところがここまで拡がったようである。

インターネットの世界は我々の知らないところでどんどん拡大し,自分のパソコン内でときどきメールやインターネットを使っていたときから,インターネットの世界でほとんど何でもできてしまう世界が出来上がってきている。バーチャルな世界でしかない,と思っていたことが,実世界での,特に仕事上では欠かせないものになってきてしまっており,生活上でも必要不可欠なものへとだんだん移行しており,その過渡期をわれわれは味わっている。多分,私たちの子供の世代では過渡期の最後かも知れないが,孫の世代が活躍する頃には完全に変わってしまっているのではないかとも思われる。

我々のこの原始的と云うか,ホームページの原点のようなものがいつまで生き延びるか,それは判らない。しかし,我々,団塊世代のはしりの年代の者にとって,パソコンさえあって,インターネットに接続さえすれば,旧友の懐かしい姿が見られ,時には懐かしい友の近況も判り,或いは,掲示板に書き込むことで,旧友からの反応があること。フェイスブックがどれだけ優れたものであっても,我々にとって同窓の仲間と旧友を深めるには,こうしたホームページで十分賄えているのではないかと思う。もちろん,フェイスブックに頭が追いついていない者のひがみかも知れないが,我々の年代はフェイスブックにこれからみんなが入ろうとするとは思えないからである。

10年も続いたので,これからどんなことをすればよいか。このままで良いと云う人もいるだろうし,或いはこうしたことをやりたい,と思っている人もおられるだろう。私の技術でできる範囲は限られるが,少なくともこれからもこのホームページが同窓に仲間の交流のツールになってくれれば良いと考えている。この歳になると,どうしても活動の範囲が制限されるようになる。そうした状況が進んでいく中で,たわいのない話,小旅行の風景写真,ゴルフ仲間との交流など身近な話題に花を咲かせながら,このホームページが賑わいのあるものにしていきたいと考えている。いろいろなご提案もあると思いますので,遠慮無く,事務局又は私の方へご連絡戴ければ,できる限りの対応をさせていただきたいと思っている。

 

[2011.02.20 Reported by 「金亀一三会」システム担当  Hitoshi Nishimura